「ねー手塚。」
 「・・・。」

ここは生徒会室。
会長の手塚と副会長の
明日の集会で使うプリントをホッチキスでとめる、
という明らかに生徒会の仕事といった作業をしている。
静かな雰囲気に耐えられなかったのか、が口を開いた。
手塚は黙々と作業を続けている。

「ねぇ、シカト?」
「・・・。」
「ねぇってば。」
「何だ。」

の3回目の問いかけに、やっと手塚が口を開いた。
しかし、と違って手は動き続けている。

「手塚って何歳?」
「・・・。」
「え?またシカト?」

のくだらない質問に、手塚は再び口と閉じた。

「だって、跡部さんが言ってたもん。」
「跡部・・・?」

はこれでもテニス部のマネージャー。
練習試合で氷帝と何度か会った事があるために、跡部とも知り合いなのだ。
そして何故か、跡部はの事をえらく気に入ってるらしい。
それからは、跡部の声を意識してこう言った。

「手塚はな、今30歳らしいぜ。年ごまかしすぎだろ、アーン?」
「・・・。」
「だって。」

が言い終えた途端、手塚の眉間のしわが増えた気がする。

「そんな訳ないだろう。」

手塚が静かに口を開いた。

「あ、やっぱ?」

流石のも、これは信じていなかったらしく素直に納得した。
手塚は、はぁ。とため息をついた。

「あ!」

突然、何かを思い出した様にが声を上げた。
そして、手塚の顔を見て言った。

「今日、誕生日だよね!31回目の誕生日おめでとー!」

手塚は、この時生まれて初めて殺意を覚えたという...



31回目の...

(あ、ごめん。嘘だってば!)




――――071007