9月28日、宍戸の部屋

「おじゃましまーす。」
「そこら辺座っとけよ。」

と宍戸は、校内でも有名なカップル。
は、明日に控えている宍戸の誕生日を祝うために泊り込みで宍戸と一緒に居るという。

「亮の誕生日まで、あと一時間!」
「ったく、お前も物好きだよな。」

はしゃぐを横目に宍戸が言った。
しかし、表情には嬉しそうな様子も見て伺える。

「わっ!亮!見て見て。」

部屋の窓を開けたが突然、空を指差して声を上げた。
その声に反応して、宍戸がの近くに移動した。

「どうしたんだよ。」
「ホラッ!空見て、空。」
「うわっ・・・」

2人が見上げる空には、今まで見たことの無いような満天の星空が広がっていた。
しばらくの間、お互いに何も言わず目の前の景色に見入っていた。
それから、が口を開いた。

「ねっ!神様まで、亮の誕生日をお祝いしてるんだよ!」
「神様・・・・・・?」
「あのね、星は神様の宝物なんだよ。」

宍戸は、そういうのを信じている訳ではないが、
嬉しそうにはしゃいでいるを見ていると、そんな事どうでも良くなっていた。

「亮の誕生日だから、いつもより多く星を見せてくれてるんだよ!」

絶対そうだよ!
はそう言って、笑った。
宍戸もの笑顔につられて笑った。
もう一度、2人が窓の外に目をやると...

「「・・・!」」

流れ星が流れていった。
しかも、何個も続いて。



「亮、見たよね?」
「初めて見たぜ。」

一瞬、が何かを考えこんだ。
 そして、宍戸に向き直った。

「ね、なんてお願いした?」
「なっ!教えねーよ。こそ、なんてお願いしたんだよ。」
「・・・・・・。」

しばらくの沈黙。
その後、2人は同時に口を開いた。

「「これからもずっと(/亮)と一緒に居られますように。」」

お互いに、驚いたのか視線を合わせる。
次の瞬間、が宍戸に飛びついた。

「亮ー!大好きっ!好きすぎて倒れそう!」
「ちょっ!(何だよ、倒れそうって…)いきなり飛びつくなって。」

冷静に見える宍戸も、のこの行動には顔を真っ赤にさせている。
すると、が急におとなしくなった。
不思議に思った宍戸はの顔を覗き込んだ。

「お誕生日おめでとう!」

そう言って、顔を覗き込んだ宍戸の頬にキスをした。
宍戸は、突然のの行動に驚きながらも嬉しそうにを抱きしめた。

「亮…生まれてきてくれて、ありがとう…。」

は、宍戸の腕の中でつぶやいた。

大好き、なんて言えないけれど。
君の事を愛し続けると誓うよ。



大好き、なんて



言えないけれど。


(大好きな貴方の誕生日。私にとっては記念日級!)




――――070929