「ねぇ、赤也」
「んー?」
「死んだらどうなっちゃうと思う?」
俺の気の抜けたような返事を気にもとめずに、突拍子もないようなことを言いだしたのは俺の彼女の。
好きで好きで好きで好きで、大好きで。どうしようもない位好き。なんて、本人には絶対言えねーけど。
(調子に乗るからな!)(そしてこれも絶対言えない。怒られるし。)
「ねえ、赤也ってば。聞いてる?」
「ん?………あぁ、聞いてるって、」
「今の間は・・?」
死んだら、かー。そんなこと考えたこともねぇな。天国と地獄、みたいな?そんなの行ってみないと分かる訳が無いだろ。
よく、一回死んで帰って来ましたー、みたいな奴をテレビで見るけど胡散くせーし。
「やっぱ、天国と地獄じゃん?」
「うーん…そうなると私が天国で赤也は地獄だね。」
「何でだよ!」
さも当たり前のように言い放つは何かを考える素振りを見せた後、ギュッと俺に抱きついてきた。
「赤也…私、死ぬ事は怖くない。好きすぎて、死んで赤也と離れ離れになるのが怖いの・・、」
そう言って抱きしめる力を強めるは、俺の腕の中でとても小さく見えた。
消えていなくなってしまいそうで、思わず引き止めるかのように強く、抱きしめた。
「なら・・・、死ぬまで恋人でいればいい。んで、死んだら生まれ変わって・・・また恋人になりゃいいじゃねーか。」
俺の言葉に顔を上げたは今にも泣きそうで、でも・・・どこか安心したような表情を見せた。
それから笑ったは世界中の誰よりも幸せそうで。その笑顔を見ている俺もまた、誰よりも幸せだと思った。
Vermillion
(それなら私は貴方の腕も、声も、赤い目も忘れないから)
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080825
相互感謝夢.
Vermillionの野之観 杜槻さまへ!ご本人様のみお持ち帰り下さい。