俺が教室に行くと、そこにはしかいなかった。は幼馴染で家も隣で親同士も仲がよかったりして、実際話してて楽しいし。なかなかに良い奴だ。は窓側の自分の席に座って頬杖をついている。一言声をかけると「あ、ブン太。」と言って、また視線を元に戻す。
「お前、帰宅部だろぃ。何してんだよ。」
「んー?」
はチラッと時計を見て指をパキパキ鳴らした。指鳴らしたら、太くなるんだぜぃ。とりあえず立ったままはダルイからの座っている席の前に座って、後ろを向いた。
「好きな人の事、待ってたの。」
「好きな人?誰だよぃ。」
気になる。何だかんだ言っても、俺はコイツが好き。そりゃあ男と女が何年も一緒にいて、何も思わねぇ方がおかしいっつーの。(って仁王に言ったら、そうでもないって言われたけど。)
「丸井ブン太。」
「へ?」
「聞こえなかった?」
いや、聞こえたけど。何言ってんだコイツ。
「本気かよぃ?」
「嘘でこんな事言う訳ないでしょ。」
そりゃそうだ。つか、今のって告白だよな?もうちょ乙女らしい感じに出来ねぇのかよぃ。(って赤也に言ったらバカにされたけど。)ま、コイツのそーゆートコに惚れたんだけど。…あ。何か嬉しくなってきたぜぃ。
「奇遇だな、俺もお前の事好きみたいだぜぃ。」
「え?」
今度はが驚いた顔をした。
「そっか。珍しいね、私達の意見が合うの。」
「だな。試しに付き合ってみようぜぃ。」
「別に、良いよ。」
なんだ、この会話。2人で顔を見合わせて笑う。でも、こんな会話が心地良い。
素直じゃない2人
(私達ににロマンチックな告白なんて似合わないから。)
―――071125