「、何でそんな格好なんだ…?」
部室に入ってくるなり、を見て驚いた表情を見せる跡部。
跡部が驚くのも当然。
は真っ黒のマントを着て、魔女の帽子を被っていた。
「TRICK OR TREAT!」
「は?」
そう言って手を差し出す。
のいきなりの発言に、戸惑う跡部。
もう一度、繰り返す。
「TRICK OR TREAT!」
そういえば、今日はハロウィンだったな。
跡部は思った。
しかし、今は手元にお菓子など持ち合わせていない。
「悪ィが、何も持ってねえんだよ。」
「じゃあ、悪戯だね!」
「…。」
一方的に話を進められた跡部は、キョトンとしている。
そんな跡部と裏腹に、楽しそうな表情を見せる。
あっ、
突然が声をあげる。
「悪戯、決めたよ!」
「…何だ?」
跡部が聞き返すと、
こっちこっち、と手招きをして跡部を呼び寄せた。
言われた通りに、の近くに行った跡部を見て、満足そうな顔をする。
「はい、ちょっとしゃがんで。」
「何するつもりだ?」
「いいからいいから。」
そう言って、は跡部の首に自分の腕を絡めた。
の行動に驚きながらも、言われた通りにじっとしている跡部。
そんな跡部を見て、ニッコリ笑う。
ふいに、パッと跡部から離れて素早く跡部の唇に自分の唇をあてる。
それから、顔を離すと真っ赤な顔で言った。
「景吾のキスゲット。」
「悪戯ってこれか?」
跡部は聞く。
それに対して、はコクリと頷く。
「俺を喜ばせたら悪戯になんねーだろ、アーン?」
「いいの!」
まぁ、いいか。
そう言って跡部はを自分の元に引き寄せた。
「HAPPY HALLOWEEN…。」
どちらともなく呟いた。
TRICK OR TREAT
OR..私?
(ハロウィンは悪戯日和!何もしないなんてもったいないじゃん!)
――――071031